ブックタイトル長岡の大花火 ’12 オフィシャルガイドブック

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概要

長岡の大花火 ’12 オフィシャルガイドブック

 3月にはホノルルで、第二次世界大戦の真珠湾攻撃と長岡空襲の犠牲者の鎮魂の花火を打ち上げる現場に立ち会いました。準備段階から、機材が足りないなど、気苦労の連続でした。打ち上げ場所も、日本では考えられない小さな船上からで危険でしたが、火の粉をかぶりながら打ち上げ、花火が開くと現地の花火師たちは「ヤッホーイ!」と叫ぶのです。日本の花火師との違いも感じ、新鮮でした。 花火は製造から打ち上げまで、きっちり段階を踏んで、安全にやっていくので、いつもどおりにやれば、しっかり上がります。大きいものは数カ月、三尺玉は半年くらいかけて、作り上げます。観ている人が一瞬でもほっとしてくれればいい。一緒にいる仲間と楽しい時間を過してほしい。それだけを考えています。今年も、フェニックスは、新しい挑戦をします。違いを感じてみてください。今年のフェニックスも新たな挑戦!阿部友希A b e T o m o k i阿部煙火工業 株式会社 親父だけでなく、この業界のパイオニアの方たちの凄さを常に感じています。薬品の配合ひとつとっても、よくこんなことを思いついたなぁと思います。あまりにも偉大です。私も、今までになかった形や色を作り出し、業界の発展に貢献したいという思いで、社員を含め一生懸命に取り組んでいます。フェニックスは、3社の若手が協働し、初めての試みでしたので、不安だらけでした。打ち上げ距離の規模も桁ちがいで、やり遂げた喜びは大きかったですね。毎年、挑戦を続けて初年度からみたら、その距離も、ものすごく伸びています。だから、不安も消えないし、毎年プレッシャーです。点火の合図から最後の花火が打ち上がるまで、ドキドキしながら見ています。 長岡のお客さんは、目が肥えていらっしゃるので、批判も含めて受け入れ、お客様が求めるものを常に試行錯誤し、本番の大舞台では、存分に我々の技術を披露します。長岡の大舞台で存分に技を披露!小泉欽一K o i z u m i K i n i c h i新潟煙火工業 株式会社 一人ひとりが違う思いで、花火を見ています。だから、楽しい時はより楽しく、悲しい時は少しでも癒やされるように、考えながらみんなで作っています。東日本大震災の被災者の方たちは、口には出さなくても、心を痛めておられるので、花火を見て元気になっていただきたいです。特にフェニックスは、中越大震災からの復興の願いを込めて始まりました。被災者の方だけでなく、日々辛い思いや大変な思いをしている方に見てもらい、頑張って生きていこうと思ってもらえたら嬉しいです。私は華やかな色の花火が好きで、色あわせに、こだわりがあります。理想とする花火は、原理が分かっていても、なかなか思い通りになりませんが、失敗を繰り返しながら、努力を続けていきます。長岡花火の主催者や企業、市民の方々から、花火をより良くしようという想いが伝わってくるので、そのお手伝いができるように頑張ります。見る人に生きる勇気が湧く花火を!瀬沼智恵S e n u m a C h i e有限会社 小千谷煙火興業花火師の心意気3 0 2 9