ブックタイトル長岡の大花火 ’12 オフィシャルガイドブック

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概要

長岡の大花火 ’12 オフィシャルガイドブック

4 2 4 1ひとり一人の復興への思いを形にする花火みんながよくなるためにはどうしたら良い?ついた心や失ったものの大切さを忘れないで、前を向いて歩いていこう。その思いを次の世代につないでいきたい」という原点に立ち返り、部会の中もオープンにしよう、というきっかけになりました。今年で8年目、私たちの思いは少しずつ伝わり、気づいた人がまた別な人へ伝えて下さり、協力者も増えてきました。―花火のこれからは?「復興 年」という言葉どおり、 年を節目の年と考えています。中越大地震前の長岡花火は、観客も年々減り、設営費だけがかさみ、経済の活性化につながらないという問題を抱えていました。私たちはフェニックス花火を、花火大会のためだけでなく、みんながよくなるためには、どうするかという視点で考えています。 年目を迎える時、フェニックス花火をどうしたいのかは、一度、みなさんに委ねられることでしょう。 回まであと3回しかありません。1回、1回を大切にして、次の 年へつなげたいです。毎年、四苦八苦して、綱渡りのような状態で、フェニックス花火は打ち上がるのですが、私は未来を見ています。フェニックス花火を打ち上げ続けることで、子どもたちの世代に、目には見えない大切なことを伝えていきたいのです。その子どもたちが長岡の未来を担っていくのですから。長岡まつり協議会フェニックス部会長インタビュー長岡まつり協議会フェニックス部会部会長石田  章長岡の未来を創る花火を!future ofN A G A O K AH A N A B I5050101010101050―フェニックス部会とは? 中越大震災の翌年の2005年、「世界一の花火を上げよう。復興のシンボルを作っていこう」とフェニックス花火打上実行委員会が立ち上がりました。その後、長岡まつり協議会の中の「フェニックス部会」へと発展しました。フェニックス花火の企画や協賛金の募集、フェニックス観覧席の設営などを担当し、花火大会全体の改革や安全対策の部会にも入り、活動内容は多岐にわたっています。―みんなの力で打ち上げるのですか? 大スポンサーの力ではなくて、一人ひとりの復興への思いを形にするのがフェニックス花火です。HPには、1000円寄付した人も、 万円寄付した人も、名前だけで金額は書いてありません。 万円だからすごいとか、1000円よりも 万円寄付した人が偉いという問題ではないのです。地震で被災した時には老若男女関係なく、心をひとつにして助け合いました。この原点を大切にしたいから、みんなの力で打ち上げます。「フェニックス花火は税金を投入しているの?」と聞かれますが、一度も税金を投入したことはありません。協賛金で足りない分は、フェニックス観覧席の収益と観覧席の設営、誘導の人員をボランティアでまかない、その分の経費を花火代としています。今年は、全国から100名を超える学生が集まり、ボランティアで会場設営をしてくれます。彼らの労働力もフェニックスの花火代になるのです。フェニックス花火を打ち上げる費用は、2日間で2600万円。残念ながら、目標に達した年は一度もありません。足りない分をどうするのか、知恵を出す中で、様々な改革や新しい試みが生まれました。 小さな子どもが目をキラキラさせながら、100円玉を握りしめて募金していく姿や、花火打ち上げ後のメッセージを見ると、お金が足りないから出来ないとは言えません。  昨年は、東日本大震災があり、フェニックス花火の打ち上げに対する抗議や嫌がらせ等もありましたが、継続しました。「地震で傷